現代人は慢性的な酸素不足だと言われています。
最近、眠くもないのにあくびがでる、よく眠れない、疲れがとれない
等の症状はありませんか? これらは酸素不足の兆候です。
酸素不足になる原因として大きく二つのことが考えられます。
一つは生活空間の酸素濃度の低下です。現代の大気中の酸素濃度は20~21%です。
しかし100年前には約26%以上あったと言われています。
ところが森林伐採等の環境破壊でここ100年で6%も酸素濃度が下がったとされます
専門家の指摘では今後も酸素濃度は下がり続けると言われ50年
後には酸欠状態になる18%を切るかもしれないと言われています。
そうなると日常生活で酸素ボンベが必要になる時代がくるかもしれ
ません。
もう一つは生活習慣の変化による体内酸素濃度の低下です。通常、健康の人の血中酸素濃度は97%以上です。
しかし最近の人は96、95%以下と慢性的に酸素濃度が低い人が増えています。
酸素の場合、1、2%の低下でも体に大きく負担をかけます原因にはまず年齢があげられます。
呼吸能力を30代を100とした時、80代では半分の50に低下すると言われます。またストレス、食生活の乱れにより体内酸素が消費されやすくなります。
以上、生活空間の酸素濃度低下、生活習慣による体内酸素の低下で現代人は慢性的な酸素不足になりがちです。
酸素は私たちの体に大事な役割を果たします。
最も大事なのが脳への影響です。
1日に約1800Lもの酸素が必要とされますが1回の呼吸でとりこむ酸素のうち25%もの酸素が脳で消費されます。
わずか3分、脳への酸素供給が停止するだけで脳細胞が破壊され生命活動が維持できなくなります。
脳への酸素供給が不足すると記憶力、集中力、想像力等に影響します。
その他にも赤血球の運搬能、細胞のエネルギー源、疲労回復等、酸素は健康維持に欠かせないものです。
今から数年前のサッカー日韓ワールドカップではイングランドのベッカム選手が足の骨折のリハビリに酸素
カプセルを利用したのは有名な話です。
慢性的な酸素不足を解消するにはできるだけ鼻で呼吸(複式呼吸)する。ストレスをためない、高濃度の酸素吸入器を利用する等があります。
ちなみにコンビニ等で売られている酸素濃度90%の酸素缶は健康維持には向いていません。長く走ったあと等無酸素状態になった時の一時的な酸素補給には適していますが、長時間、過剰な摂取は逆に活性酸素の問題や肺機能障害になります。酸素は少なすぎても多すぎても駄目です。理想的な酸素濃度は昔の自然界酸素濃度レベル30~40%です。NASAの健康回復領域にも約30%の高濃度酸素が使われています。
慢性的な酸素不足は病気の原因にもなりがちです。